狐火

四作目構想 (2001/11/06)

 全身像か胸像か決めかねていたのですが全身を作ることに決めました。しかしどういう人形かはまだ考え中です。性別も、年齢も、デフォルメの程度もまだまだ。有力候補は「民族衣装を着た少女」なんですが…民族衣装の種類も何もかも、まだ未定です。
 それよりも気になるのは関節の形です。球を覆う部分の形状が、どんな形にしたらいいのか悩みます。前回の人形は、かちっかちっとした様子だったので、今回はもっと滑らかな感じにしたいなー。どっちが難しいんだろうか、判りかねます。しかし本屋さんでいろんな人の創作人形を見たりして頭の中で構想を練りまくっている最中です。かちかちした関節とか、骨骨した関節とか、もっと皮膚のやわらかさを表に出した関節とか、色々あるようですが、まずは皮膚感を習得したいところ。作り方は以前と異なり、球を単独で作って埋め込む方法を模索する予定です。
 …でも、人形のイメージができないことには設計図もつくれず。どうせ作りたいものはいずれ作るんだから、一番手を付けやすそうなのから作ればいいか。

第二夜 (2001/11/09)

 まだ悩み中。作りたいものが多すぎて、どうしてもイメージが纏まりません。いろんな人の創作人形を一度に見すぎたからかもしれません…。目標があやふやになったというか。やっぱり気になるのは関節の形。でもそんなの本当は二の次なのに。作りたい人形がまず第一に来て、関節はそれから考えればいいのになぜか関節から考えてしまう。どうしたらいいのやら。

第三夜 (2001/11/10)

 現代創作人形フェアに行ってきたお陰か、何か吹っ切れました。自分の作りたい人形のすがたが朧げに見えてきた感じです。本当に朧で、実際に何を作ったらいいのかはわからず仕舞いなのですが、とにかく作ろうとデッサンを開始しました。とにかくボディだけでも!今回、かなりでかい作品になる模様です。頭のでかさは綾乃より一回り大きいくらいで、もっとスマートボディーになります。実際の人間の裸体写真からそのまま形を写し取ったものをまず作って、それから自分流にデフォルメしていこうと…その意気込みもいつまで続くか判りませんが;
 何のかんの云いながら、人形もこれで4体目です。姉妹を作り始めたときはあまりの辛さに出来上がりが想像できないくらいだったし、彼女たちをイベントに連れて行った後は暫くは懲り懲りって感じだったけれど…懲りてませんね;また頑張ります。

第四夜 (2001/11/16)

人形のイメージ…あくまでイメージでどう転ぶかはわかりませんが。
月光通信している少年。頭の上の花鬘はアンテナで、月ステーションと交信しているのでした。

第五夜 (2001/11/21)

少年。
製図を進めています。原寸大で前・横・後ろの図を正確に書かないと後々不具合が出てきてしまうので左右対称と全体のバランスに気をつけて丁寧に書いています。一度顔の長さを10cmにして製図していたのですが、全体があまりに大きく作る自信がなくなったので一回り小さい人形を製図しました。それでも2 3作目より二回りくらい大きいです。少年のくせに、少女の裸体寫眞しかなかったので骨格や肉付きがなんだか少女っぽい…関節の都合上生殖器もなし、少年とはとても言いがたい少年像なのでした。でも服着ればわかんないし、顔もオンナノコっぽくても作者が少年と言えば少年なのです…。

第六夜 (2002/12/11)

 じつは、計画を立ててから1年余り立っています。年が変わっているのにお気づきでしょうか?現在は、8月ごろから再開した人形作りのディテールを仕上げています。
 人形。人形。今回はとにかく整形に力を入れるゆえ、同じところをグルグル回るように、何回も作り直しています。穴もあきまくりです。顔を作るのが楽しいので、先に顔だけ出来上がりかけ、他の部分がまだまだ。気の遠くなるような作業です。

第七夜 (2002/12/12)

 人形の胴体切断。胴が長すぎること&肋骨の下で関節を作るため。いま、三角刀で2段の切込みを入れたので、3段腹になっております。

第八夜 (2002/12/24)

 人形は、体を白く塗って微調整、微調整。手足の指を形作るのに戸惑って週末は終わってしまいました。彫刻刀のキレがやけに悪いので、彫刻刀用の砥石を購入しました。今日帰ってから研いでみる予定…。

第九夜 (2002/12/25)

昨日で人形は作り収めです。手指を3時間以上かけてちまちま削っていました。それでもまだ途中…

第十夜 (2002/12/26)

 4番目の少年は、春頃までに仕上げたいと思う。『徒然夜話』を見て思い出したんだけど、構想は去年の暮れ頃に立てたものなのだ。忙しさにかまけて1年が過ぎてしまったが、最近落ち着いてきたし人形の形も出来てきたので、そろそろ加速すべきだろう。
 ボディの細かいところを手直ししなければならないが、それが終われば球をはめ込む作業になる。粘土をいじる作業としては、球をはめ込み受け皿を作るのは最後の段階だ。1月中にはその段階に入っていたい。できれば、1月中に自立するくらいまでいければ良いのだけれども。
 塗りは、今回も前回と同じ方法を使う予定だ。クロスクレイで白地を作った後、着色済みのジェッソを塗り、その上からパステルで化粧をする予定。ジェッソの上に半透明の白っぽい塗料をぬり少しマットな感じにしたいのだが、素材が思いつかない。クロスクレイを水で薄めて、ボンドを混ぜて塗ってみるか…。塗りはまだまだ開発途上で、耐久性とか強度とかは全く考えていない。質感で最高のものを見つけてから、徐々に耐久性や強度を考えてみようと思う。胡粉にも挑戦したいが素材の調達も有り、次回以降に繰り越そうと考えている。
 人形本体の製作に加え、丁度良い大きさの狐の面を作りたい。狐の面の資料をそろえてから取り掛かる予定。装いは、男の子の着物姿にしたいが、着替えとして洋の装いも揃えても良いかと思う。着物なら裸足か下駄、洋装なら革靴も作れたらよい。
 良い出来のこどもが仕上がったならば、きちんと撮影してあげたい。今まではあまり満足する出来上がり出はなかったので家で簡単に撮影していたが、野外で、風にあたらせて撮影したい。

第十一夜 (2003/01/04)

 胴の細かい凹凸を調節しつつ、関節部位を作成。粘土が足りなくなったので「木の粘土」と「ラドール」を等量ずつ混ぜてこねた。陶芸教室で習った粗揉みを試行。大量の粘土でもなかなかうまく混ざるので今後この方法を使おうと思う。

第十二夜 (2003/01/06)

 関節球を補充。暇があるときに作らないと、いきなり足りなくなることがあり危険なので、色々な大きさの球を作成した。更に、乾燥して固まりかけた「ラドール」を水で溶いてドベのようなものを作り、木工用ボンドも少し足して修正用粘土を作成した。薄く塗って、表面の微調整(本当に微々たる曲面の修正)に使う予定。額に塗ってみたところ、結構使えそうな感じだった。削った木屑集めて再度水に溶かし、こちらも木工用粘土あるいは糊を加えて再利用する予定。貧乏くさいけど、削った木屑の量を見ると、どうも完成品に使っている粘土の倍ぐらい捨てているような気がして仕方ないのだ。もっと土台を完成時に近く作ればいいのだが、そこまでするには鍛錬が必要なように思われる。

第十三夜 (2003/01/08)

 足の指を削った。1.5mmの丸刀を使えば細工はかなり楽だ。大体の形を整えて、あとは紙やすりで表面を滑らかにするだけ。足で大変なのは指の細工と、平面にぺったりと落ち着くような底面の加工だ。今回の人形は自立するのが最大の目標のひとつなので、この加工は手を抜けない。

第十四夜 (2003/01/17)

 2時間かけても、たった片手の手指のやすりがけすら終わらない。なかなか思うように削れない。そうかと思えば粘土を足し忘れて変な風に凹んでいるところもある。なるべく本物らしく形作りたいのだが、なかなかそうは行かない。あまりに細かすぎるため、消費したサンドペーパー(#400)の面積は、5平方センチくらいのものである。

第十五夜 (2003/01/20)

 パーツの確認をした。ボディも球も眼球もそろっている。後は微調整を行うのみで、その後球の接続に入る。球を取り付けるのには少し勇気がいる。だから、だらだらと微調整を続けてしまうんだけど、そろそろ思い切らないと。

第十六夜 (2003/01/27)

 関節球を磨いた。せっせと磨いた。顔もすこし整形したが、まだまだ改良の余地がある。
 あと、手。手は本当に難しい。手のひらは長さが2.5cmくらいなんだけど、指が細ッこくて、指の間とかも狭くて、上手く削れない。今度は申し越し大きな人形にチャレンジしたいなぁ。

第十七夜 (2003/02/08)

整形追い込み。少年なので、今日やっと観念して生殖器をつけた。さすがに恥ずかしかった。少年の裸体写真なんてそうそうあるものじゃないし、見本が少ないので自信なし。

第十八夜| (2003/02/10)

整形続く。なかなか終わらない…。

第十九夜 (2003/02/17)

 微調整も終盤に。
 手、足:手首足首の球をつけた。足首は、足のくぼみに球を接着し、手首は球に穴をあけて接着。
 腕、脚:粘土をぺたぺたつけつつ、やすりでごしごしこすりつつ。微調整は殆ど完成した。
 頭:塗りの直前までほぼ完成。
 胴:現段階では全くリアリティがないので、写真を見ながら粘土を足して、現実味のあるものに仕上げ中。何とか目処は立ったけれど、削りと、胴の関節を合わせるのにまだ時間がかかりそうである。

第廿夜 (2003/02/19)

 胴体の微調整に終始した。背中などなかなか見る機会のないところは、それらしかろう形を作っても、全然自然な感じにならない。唯一所有している資料も、女の人の髪の毛が邪魔をして肩甲骨の辺りが良くわからないし、斜上から見たうなじのカタチもこれでいいのか不安だ。
 おなかの筋肉は、今回ちょっとつけすぎたのでまた削らなければ。身の締まった少年を作りたいのだが、少し間違えるとマッチョになってしまうのだ。無駄のないカラダ…現代人は縁が薄い。自分の体の無駄も、やすりで削って取り除けたら、どんなに良いか知れないのに。
 胴の関節の調節が思った以上に難しい。今日はとりあえず丸みを帯びるように球(といっても完全に球ではなく、楕円ぽい形)の肉付けをし、受け皿の形成も行った。やすりがけをしていて更に良い形を求めたい。

第廿一夜 (2003/02/20)

 胴体の微調整完了。胴の関節部分の調整もほぼ終わった。胴体の筋肉のつきかた、骨の出っ張りかたはとても難しいけれど、調節すればするほどのリアリティも増すのでやりがいがある。
 並べてみると手足が異様に長い。次は四肢の長さの調節と、関節球の調節だ。

第廿二夜 (2003/02/24)

 手足の長さを調節しつつ、肩と股の関節を作った。

第廿三夜 (2003/02/28)

 頭に金具をつけたり、股や肩の球を取り付けたりしたので、現在は粘土を乾かし中である。乾いたら股と肩と首と胴の関節に穴をあけて、とりあえずゴムを通してみようと思う。

第廿四夜 (2003/03/04)

 どうにかこうにか関節に穴をあけ、ゴムを通してみた。ゴムはありあわせの髪留め用である。これが全く使い物にならず、通したは良いけれど安定しない。関節の受け皿が悪いせいもある。受け皿を調節するのにまた時間がかかりそうだ。
 まあマイペースに進めるとして、週末に人形用の強いゴムを買いに行こう…。
 人形も、形になると次の塗装のことが気になってくる。胡粉を使うのはまだやめといて、下塗りはジェッソにしておこう。その上に、今回は油絵の具で着色しようか。そうと決まれば油絵の具を買いに行かねばなるまい。今まで使っていたものは、保存状態が悪いので使い物にならないのだ。

第廿五夜 (2003/03/05)

 股関節の高さがあっていない。微調整、微調整。これはボディの微調整よりも時間がかかるかもしれない。何しろ、人形が自立するか否かは股関節と膝関節にかかっているのだから。

第廿六夜 (2003/03/11)

 ゴムを強力なものに取り替えてつなぎなおしたら、結構簡単に自立した。これなら股関節と足首はOKだろう、ということで、膝関節の分離をはじめた。関節球が大きすぎたので削るのに一苦労だが、膝関節は自分でも気になる部分なので念入りに作業を進める所存。

第廿七夜 (2003/03/12)

 膝関節の球を埋め込んだ。膝が直角に曲がるようにするまで結構裏側を削らなければならない。しかし球をあらかじめ別に作っておいたほうが、球形を綺麗に維持できる事がわかったのが収穫だ。とりあえず、球を埋め込んで微調整して、乾いたら受け皿部分の調整をする予定だ。
 待ち時間に、肘関節の球の埋め込みを行おうとした。しかし、球が大きすぎたため思うように行かない。これはかなり削らねばなるまい。

第廿八夜 (2003/03/17)

 膝と肘の関節を大体作り終えた。人形につなげてみると膝カックンになりやすいんだけど何とか自立する。座っている姿がなんともかわいい。全体的なカタチは殆ど出来上がったので、あとは表面をもっと綺麗にして、塗装に入ろうと思う。
 実は、怖がってまだ目を入れていない。塗装が目にかぶってしまうので、それをどうしていいかわからないのだ。とりあえず、塗装を終えてから目を入れて頭を閉じて、髪の毛の部分だけ後から塗装して、その上から髪の毛を貼ろうと思っているんだけど、他の人はどうやって瞳を保護しているんだろう。

第廿九夜 (2003/03/18)

 カタチは全部終わった、ので、塗装に入った。雁乃と綾乃で使ったジェッソ+アクリル絵の具を下地として、その上から油絵の具で着色する予定。胡粉などとはちがい、木のねんどとラドールの色むらを消すために、塗ってみる。塗装に関してはもっとつめなければならないなぁ。これだと、多分甘すぎる。

第三十夜 (2003/03/25)

 以前よく使っていた油絵の塗り方で人形の肌を塗ることに。まず下地に濃い色を塗っておいて、上から薄い色を塗ると深みが出るのだ。下地を塗り終わったあと、鮮血に染まったよんばんめのこども。うまくいくのだろうか。

第三十一夜 (2003/04/02)

ほぼ全ての塗りを終える。後は関節球部分の塗り残しとか、顔の陰影とか、リップとかネイルとかを塗れば完成だ。

第三十二夜 (2003/04/08)

塗り残していた関節球部分と、顔の着色を行った。濃い色を下地に塗って後から淡い色を塗る方法は結構良さげだ。顔は乾いたらまた塗らなきゃいけないんだけど。顔の上塗りが終わったら、眉毛とアイラインを引いて、口紅とマニキュアを塗るのが楽しみ。

第三十三夜 (2003/04/10)

顔の上塗りが終わった。眉毛の下書きをして、マニキュアで唇と爪の着色をした。あと、髪の毛に使うレーヨンの糸束の一部を使って睫を作った。かわいい睫を作るのは結構至難の業だ。硬い紙の辺に木工用ボンドを塗って糸を並べ、さらにボンドを足して糸同士が横につながるようにし、それを瞼の裏に接着する寸法。
 髪形が決まらない。ショートカットが理想だけど貼り付けるのが難しいので、おかっぱかそれをちょっとシャギーめにした感じかなぁ。おかっぱならハクの衣裳を作ってやろうと思うんだけど。

第三十四夜 (2003/04/13)

睫をつけて目を入れて、頭を閉じた。目を入れて初めて顔がゆがんでいることが発覚。しょぼーん。

第三十五夜 (2003/04/14)

 髪の毛はまだ貼り付けてないけれど、とりあえずお召し物を作らなければと、シャツと半丈のズボンを作ることにした。白いシャツは、カラーとカフスと、裾の長めの折り返しがかわいいデザインにした。前開きはボタンにしてもいいけど、ファスナー仕立てにしてもかわいいかもしれない。ズボンは、雁乃や綾乃の服で使った黒布を使いまわすか、別のチェックの布を使ってもかわいいかも…。あまり布を吟味する予定。
 彼のちゃんとした服は、和装の予定。出来れば狐のお面も…。

第三十六夜 (2003/04/24)

 髪の毛を貼り付けた。前回までは生え際とかから段々に髪の毛を貼り付けていったのだが、ボリュームが大きくなってしまうので、今回は頭頂部にいっぺんに髪の毛を貼り付けた。髪の毛を全て立てると、たてがみ(モヒカン?)みたいになる。頭皮に接する髪の毛の一層は、木工用ボンドで頭に貼り付けた。その上の層は櫛で梳かしたら流れるように、重力に任せてたらした。現在は少し長めのおかっぱ頭になっている。これをハクやアキラきゅんのようなおかっぱ頭に仕上げて水干を着せてあげる予定。狐のお面は…作りたいけど無理かなぁ。

狐火 (2003/04/27)

 よんばんめのこどもは、名前を「狐火」にした。おおよそ名前とはかけ離れた言葉である。狐の面をかぶせたい欲求はまだ捨て切れていない。資料を探さなければ…。
 連休には女の子用の着物を作る予定なので、それが終わったら彼の着物を作る予定である。